5月6日
お遍路第一日目。朝から雨。ホテルまでジャンボタクシーが迎えにきて下さる。運転手さんの声や顔が明るい。その後、高松空港、高松駅と回って今回のお遍路をご一緒する方々と合流。東京から3名、神戸から2名、そして滋賀1名。お互いに自己紹介を交わしながら、徳島の「発心堂」へ向かう。発心堂はお遍路用品を揃えているお店。今日夕方5時までに10のお寺を回るため、着替えとお遍路用品を最終チェックし早々に出発。
いよいよ第1番目のお寺、霊山寺(りょうぜんじ)に向かう。雨は時折強く降っている。お遍路の作法は事前に冊子で見ているので頭ではわかったつもり。そうこうしているうちにお寺に到着。山門で一礼。水屋で手を洗い清める。その後、鐘楼で鐘を撞き、本堂前でお灯明お線香を順につけ、納め札(日付、名前、住所、願い事を書いた小さい紙のお札)と写経を納める。お賽銭とともにお参りをする。合掌して心静かに般若心経などの読経。
四国八十八寺ではそれぞれのお寺に本堂と隣接して大師堂(弘法大師を祀るお堂)が必ずあり、大師堂でも同様の作法で参拝を行う。お寺を去るときにも山門で一礼。
この日は、霊山寺の他に徳島県内の極楽寺、金泉寺、大日寺、地蔵寺、安楽寺、十楽寺、熊谷寺、法輪寺、切幡寺と順に回る予定。
雨の中で傘をさしながらの一連の作法は、はじめての経験ということと相まってあたふたとして思い描いていたものとはかなり違った。
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といった感じでお遍路がはじまりました。この日のお昼ごはんは讃岐うどん。セルフで食べるお店で、お店で手打ちしたおうどんの湯がきたてを、ねぎなどの薬味やおあげ、天かすとともにおだしも好きなだけ入れていただくというものです。思っていたより、もっちりとしていて、しかもこしがあり、いりこを使ったおだし共々たいへんに美味しかったです。やはり本場はちがいました(^^)
雨は残念でしたが、先達さんを兼ねた運転手さんが陽気でよく気配りをして下さったので本当に助かりました。先達さんとは経験豊富な巡拝の水先案内をされる方のことを総称していいます。
初日に困ったのは読経。慣れないのでひとつひとつに時間がかかりました。でも先達さんが丁寧に心をこめて唱えて下さいと話してくださったので安心しました。なにせひとつひとつの動作が遅いのでほかの方々に迷惑をかけてはいけないと思い焦りました(^^)きっと夫も心配していたことでしょう(^^)
初日前半は雨にたたられましたが平地に建立されたお寺が多く、階段は比較的少なめだったので運動不足の足にはまだまだだいじょうぶでした。

出発前のホテルにて お寺に傘の花が咲く 雨の境内にも独特の風情が

境内に何気ない草花 雨に映える朱色の山門 どのお寺にも階段が必ず!