お遍路第一日目つづき。雨は小降りになり、その後降ったり止んだり。午前中に訪れた極楽寺(ごくらくじ)には「長命杉」といって樹齢1100年以上の巨木があり、長い年月、台風や火災などの困難を耐え抜いた風格を感じさせています。弘法大師が自ら手植えされたとのこと。触れると長寿になるとされています。
続いて、第三番札所、金泉寺(こんせんじ)には弁慶の力石が。その昔、源氏と平氏の戦いの際、義経が力を鼓舞するために弁慶が持ち上げさせたと言い伝えのある巨石です。この日最後の第十番札所、切幡寺(きりはたじ)は、とにかく難所でした。長い坂道と333段の階段を登り詰めてようやくたどりついての参拝です。若きお大師さんがこの地を訪れたとき、その衣服があまりにも傷んでいたので民家の娘が自ら機織りで織った貴重な布を惜しげもなく差し上げたところ、そのお礼として娘のご両親を千手観音として祀ったといいます。もしかしたら、お大師さんは娘さんに恋したのかもしれませんね(^^)

極楽寺の長命杉

金泉寺/弁慶の力石 雨雲の風景

熊谷寺のお大師さん 熊谷寺/水瓶にめだか

切幡寺は山の奥 切幡寺のはたきり観音
この夜は今回のお遍路唯一の温泉、御所温泉に宿泊しました。この温泉はお肌がつるつるになると評判で、実際、ほんとにつるつる。心地よくて2回も入ってしまいました。温泉好きだった夫が喜びそうなお湯でした(^^) 夕ご飯は和食と「たらいうどん」。ひのきの小さな“たらい”に浮かべたおうどんをつるつるといただきます。ひのきの香りがしてあっさりと美味しかったです。温泉のおかげで一日の疲れもとれ、早めに明日の準備をし、その後はただひたすら寝ました(^^)